2011年12月12日月曜日

シンビジュームという花

シンビジュームという花

冬に咲く花

お歳暮やお年賀でよく使われる

昔は高かった

シンビジュームは花の本数と鉢の号数で価値が決まる


花の本数を〇〇Fと書く

花が3本だったら3F

価格が下がってきた10年前でも1F2,000円くらいはした

3Fなら6,000円だ

その昔は、1F5,000円くらいしたらしい

遠い昔・・・

今はホームセンターで安く売っている

2F1,980円だ

シンビジュームが安く手に入るようになった

きっとお客さんは喜ぶはずだ

シンビジュームは儲からないと生産者が言っている

シンビジュームは儲からないと花屋さんが言っている

シンビジュームは儲からないとホームセンターも言っている

でも冬になるとシンビジュームの花が咲き

お店ではシンビジュームが売れれている

でも儲からないらしい

田舎の家に行くと

ほとんどの家にシンビジュームがある

枯れないけど咲かない

残った葉っぱがとっても汚い

不快な植物

シンビジュームは寒さに強い

0℃位はへっちゃらだ

涼しい場所においておけば

2ヶ月間は花を楽しめる

今の住宅は機密性がたかくなった

高層マンション

セントラルヒーティング

都会の一軒家はドンドン消えていく

金持ちが一軒家に住まなくなった

シンビジュームは暖かい場所に弱い

シンビジュームは乾燥に弱い

金持ちの住む高層マンションではすぐに枯れてしまうらしい

田舎暮らしが似合っているのだ

最近田舎でも大きなシンビジュームは嫌がられる

葉っぱが邪魔なんだそうだ

確かに同じ洋蘭でも

胡蝶蘭は葉っぱが小さい

だからシンビジュームも葉っぱを短くしてください

と言われる

造花のシンビジュームは葉っぱが短い

これが消費者の求める理想形

生産者はワイ化剤と言うクスリを使って葉を短くする

小売店はクスリを使った花はいやだと言う

さらに小売店は葉を短くしろという

そうしなければ

売れないと言うのだ

シンビジュームの葉を短くすると

トラブルがおきやすくなる

上手く育たなかったり

花が途中で落ちてしまったり

シンビジュームは本来

葉が大きなものだからね

シンビジュームには色々な形がある

色々な模様がある

色々な香りがある

色々な大きさがある

でもピンク色のシンビジュームしか売れないんだって

70%はピンク色の花なんだって

そして20%が黄色の花なんだって

だから生産者さんは

ピンク色のシンビジュームを作る

黄色のシンビジュームを作る

だって売れる色だからさ

でもシンビジュームは儲からない

売れるはずのピンク色の花を作っているのに

クスリつかって葉っぱ短くしているのに

でもいつか売れるようになるんだ

儲かるようになるんだ

そう思っている

な~んにも変えずに

いままでと同じで

もう新しいことやる余力なんてないんだ

新しいことやって失敗したらどうするんだ

ってね

同じことやって失敗しているのに



住む家も変った

経済状況も変った

気候も変った

他の植物も変った


シンビジュームという花

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