シンビジュームという花
冬に咲く花
お歳暮やお年賀でよく使われる
昔は高かった
シンビジュームは花の本数と鉢の号数で価値が決まる
花の本数を〇〇Fと書く
花が3本だったら3F
価格が下がってきた10年前でも1F2,000円くらいはした
3Fなら6,000円だ
その昔は、1F5,000円くらいしたらしい
遠い昔・・・
今はホームセンターで安く売っている
2F1,980円だ
シンビジュームが安く手に入るようになった
きっとお客さんは喜ぶはずだ
シンビジュームは儲からないと生産者が言っている
シンビジュームは儲からないと花屋さんが言っている
シンビジュームは儲からないとホームセンターも言っている
でも冬になるとシンビジュームの花が咲き
お店ではシンビジュームが売れれている
でも儲からないらしい
田舎の家に行くと
ほとんどの家にシンビジュームがある
枯れないけど咲かない
残った葉っぱがとっても汚い
不快な植物
シンビジュームは寒さに強い
0℃位はへっちゃらだ
涼しい場所においておけば
2ヶ月間は花を楽しめる
今の住宅は機密性がたかくなった
高層マンション
セントラルヒーティング
都会の一軒家はドンドン消えていく
金持ちが一軒家に住まなくなった
シンビジュームは暖かい場所に弱い
シンビジュームは乾燥に弱い
金持ちの住む高層マンションではすぐに枯れてしまうらしい
田舎暮らしが似合っているのだ
最近田舎でも大きなシンビジュームは嫌がられる
葉っぱが邪魔なんだそうだ
確かに同じ洋蘭でも
胡蝶蘭は葉っぱが小さい
だからシンビジュームも葉っぱを短くしてください
と言われる
造花のシンビジュームは葉っぱが短い
これが消費者の求める理想形
生産者はワイ化剤と言うクスリを使って葉を短くする
小売店はクスリを使った花はいやだと言う
さらに小売店は葉を短くしろという
そうしなければ
売れないと言うのだ
シンビジュームの葉を短くすると
トラブルがおきやすくなる
上手く育たなかったり
花が途中で落ちてしまったり
シンビジュームは本来
葉が大きなものだからね
シンビジュームには色々な形がある
色々な模様がある
色々な香りがある
色々な大きさがある
でもピンク色のシンビジュームしか売れないんだって
70%はピンク色の花なんだって
そして20%が黄色の花なんだって
だから生産者さんは
ピンク色のシンビジュームを作る
黄色のシンビジュームを作る
だって売れる色だからさ
でもシンビジュームは儲からない
売れるはずのピンク色の花を作っているのに
クスリつかって葉っぱ短くしているのに
でもいつか売れるようになるんだ
儲かるようになるんだ
そう思っている
な~んにも変えずに
いままでと同じで
もう新しいことやる余力なんてないんだ
新しいことやって失敗したらどうするんだ
ってね
同じことやって失敗しているのに
住む家も変った
経済状況も変った
気候も変った
他の植物も変った
シンビジュームという花
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