2012年2月14日火曜日

福岡伸一「動的平衡」


テレビでもおなじみの、福岡伸一さんの「動的平衡」「動的平衡2」を読みました。
若干理系の人間じゃないと判らない単語も出てきますが、とっても面白く書かれています。
雑学もいっぱい盛り込まれていて、一気に2冊読んでしまいました。

コラーゲンは食べても顔に塗っても、肌がプルプルになるような効果はないことや、チンパンジーとヒトの違いなどなど。。。 へぇ~、へぇ~、へぇ~ と思えることがたくさん。

その中からいくつか・・・。

青いバラのお話。
某酒造メーカーが遺伝子組み換えで作り出した青いバラ。
正確には青の遺伝子を組み込んだ、心清らかな人にだけ青く見えるバラ。
デルフィジンという青い色素を作る酵素の遺伝子を他の植物から取り出し、バラに組み込んだわけだが、どうみても青に見えないバラが咲いている。一つの遺伝子を組み替えただけで、工業製品の設計図を書き換えるように、人間の思惑通りの結果なんて得られないってこと。植物もバカじゃないので、不都合な書き換えや操作があれば、それを修正するようなするんですね。

それにしても、あんな中途半端なものを青だと言い切って売ってしまうのは、さすが大企業。
大企業が青だっていうから、それを青だって売る花屋がいて、日本の花業界は裸の王様のようで怖い・・・(こんなこと書いたら業界から消されるかな)。



「パレートの法則」と言うのをご存知でしょうか?
アリの集団の中で、2割の働きアリは働いていないと言うお話。
で、2割のぐうたらな働きアリにも意味があり、仮に1000匹のアリが居たとして。
働いていない200匹のアリだけを別に移すと、働くようになるんだそうだ。
で、そのうちの2割のアリは働かないらしい。
逆に800匹の働くアリだけを別に移しても同様になるんだそうで。
働いていない2割のアリは万が一の時の予備隊としての役割じゃないかと考えられているんだって。

パレートの法則は、企業でも同様のことが言われ、集団の2割は仕事をしないぐうたらなんだそうだ。これがアリと同じ法則に当てはまるなら、働く人間が居なくなれば、このぐうたらが働くようになると言うことなのだろう。。。

さて、実際にそのようになるものか、近くで観察してみようと思う今日この頃である。

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