2011年6月27日月曜日

「デザインと行く」田中一光

デザイナー田中一光さんのエッセイ集「デザインと行く」を読みました。

無印良品がブランドとなり、大きくなるほどに抱える問題と的確に指摘されていた。
「現代のメカニズムの中で自然性を貫くこということが、今度は大量生産になっていくほどに難しくなる・・・」 “わけあって安い商品”は全国一律に商品を展開するのには向いていないのかもしれない。落ちこぼれ椎茸の販売で、あまりにも売れすぎると、形のいい椎茸まで割って販売しないと追いつかない・・。

なかなかシュールな指摘で面白い。



赤に対する白と黒の話しは面白かった。

白と赤では、白が陽になり、赤が陰になる。
黒と赤では、黒が陰になり、赤が陽になる。

いま赤というと、中国なイメージだけど、国旗の日の丸だけでなく、紅白饅頭・源平の白旗赤旗・白木に朱塗りの建物など、「紅白」は信仰概念を通して土着していると指摘されている。
黒は東西問わず、死をイメージする色になる。ただし日本では黒に赤が加わるとセクシャルな色合いになるらしい、江戸の火消し・花札・・・。この黒の表現は日本独特のもののようだ。


写楽の大首 の話しなどは、この前見てきたばかりだけに、なるほどなるほどというお話も。


他にも興味深い話しがありますよ。
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