2011年3月28日月曜日

私たちの暮らし。

 昨日・一昨日と、栃木に行ってきました。主な用事は、生産者さんの結婚式への出席。

 まあその話しは良いとして、大田原市にある生産者さんにも寄ってきました。大田原は栃木でも北の方で、那須の一歩手前ぐらいの場所です。宇都宮周辺は、地震による損壊はほとんど見られませんでしたが、栃木でも北部の方は震度6揺れたそうで、そこいらの塀が崩れていたり、屋根瓦が落ちていたり、場所によっては道路が凸凹になっている個所もありました。山梨は幸い揺れによる被害はほとんどなかった訳ですが、実際に痛んでいる建物を目の当たりにすると、地震が起こった事実を改めて突きつけられた思いです。

 栃木県では、計画停電はあるものの、ガソリンなど落ち着きを取り戻していました。これから怖いのは、福島原発の放射能による風評被害で、酪農産物が被害を受けることのようです。 

 計画停電と言えば、山梨でも同じく停電があり、3時間くらい大丈夫だろうと思っていたら、大間違い。自分の暮らしのほとんどが電気に依存していることが判りました。特に夜の停電は身に沁みます。TV・PC・冷蔵庫・洗濯機・コタツ・携帯電話の充電・街の信号機・自動販売機・・・挙げたらきりがない。また、電気と関係のないと思っているものでも、電気を使って機械を動かし作っている。私の農場の蘭は、電気が一切なければ作れない。農産物のほとんどが電気か石油に依存しているのだ。
 
ましてや、東京の暮らしは、電気を切り離したら考えられない。電気をなくしたら、電車は止まり、今回の災害で活躍したインターネットやSNSの仕組みだって動かない。もっと身近に考えれば、水の供給だって電気で行っているんだ。
 さて、今回の原発事故で、原発反対の議論が起こるであろう。現にドイツでは原発反対のデモになったそうだ。では、原発をなくそう。少なくとも今あるヤツのこして、新しいの作らないようにしよう。事故が起こって東京の飲み水にまで影響が出た、今はほとんどの人間がそう叫ぶであろう。果たして、そう叫んでいる人たちは、今の水準の暮らしを捨てることが出来るであろうか?多分出来ない(言い切っては失礼かも知れないが・・)。 
 
 日本で一番有権者を抱える東京に問いたい。東京湾に原発作りませんか?消費地の近くに作った方が、送電のロスも少なく、効率的です。東京湾は津波の被害を受けにくいと、どこかの専門家が言っていました。 


 原発が近くに出来たら危ない?そう思うのであれば、東京に作るのも、地方に作るのも止めなさい。その代わり、いまと同じ東京での生活は出来ませんよ。需要のバランスを取っていただくため、地方に住んでもらうか、生活レベルを落としていただくか。(ここで言う生活レベルとは、物質的な豊かさで、心の豊かさとは別です。) 


 東京23区は、東京電力のエリアでありながら、今回の計画停電に入っていない。それは、23区の電気を止めたら経済が止まってしまうくらい重要な地域であるとの判断だからだ。多くの有権者を抱え、電気を止めることができない都市・東京。


 地方で新しく原発受け入れるところも無いだろうし、防衛考えたら東京湾に原発なんて作れない。さらに火力発電もCO2問題を考えたらむやみに作ることは出来ない。まあ、今の設備を利用しながら代替のエネルギーを模索するってことになるのでしょう。一つの問題である東京への偏りを考えたら、首都機能の一部を名古屋・大阪・京都に移しても良いのかと思っている。狭い国土で狭い東京に集中しすぎているのだ。東京に集中している、人とモノを再配分する。そして、私たちの暮らしも変えていく。生活レベルをかえることは容易な事ではない。良くして行くことよりも、下げていくことの方が力を必要とする。はて、そのリーダーシップを取れるのは誰なのだろう。。。 



 天皇陛下は、計画停電の第一グループに合わせ、自主停電しているそうだ。  



       

0 件のコメント: