2010年8月4日水曜日

木に学べ

 
西岡常一さんの「木に学べ」を読み返してみた。
法隆寺・薬師寺のことが詳しく書かれている。
本に書かれていて、何のことかまったく分らず、現物を見て、また本を読むと「なるほどそういうことか」「あ~、そこ見てこなかった~」と言うことが沢山出てくる。
 
人の話を聴くことも大切だし、現物を見るって事も大切なんだな。。。
 
 
 
飛鳥時代に建てられた建物であるが、当然現代までの間に何度もの大修理を繰り返している。
その時代時代の考え方で、修理・付け足ししているので、創建当時と形やら装飾が変っているんだそうだ。

本の中で、西岡さんは、 
「時代が上ってくるほど、装飾的になり、寸法で物を作ろうとする。。。」
と言っている。
 
先人の作ったものより良くしよう、良くしようと思うほど、何かの価値を付加しようとするため、足し算になってしまう。分らないではないな~。また、寸法ってのも、木の生命・自然を考えて作れっていうよりも、伝承が簡単だもの。分らないではないな~。
 
それにしても、木一本一本の特性を読み取り、1300年持つ建物を作った飛鳥の宮大工ってのは、凄いな。
 
 
 
現代に生きている人から見ると、「昔の人はまだ色々な事知らないし」なんて、昔の人を下の方に思いがちだが、他国の過去の文明を見ても、現代の人が持っている知識・技術より優れているものが沢山あったのだと感じる。現代の人が、歴史の中で忘れてしまったのか、、、新しい知識を得るためには捨てなければならなかったのか、、、技術ってのは、時代が上るほどに進化していると思いがちだが、そういうわけでは無いのだよね。
 
過去の人から学ぶことは、まだまだ多いってことだ。
 
 
 
木や自然を人間が支配するのではなく、
     木や自然の側に寄り添うことが大切なんだろう。。。 
 
 
私も植物を扱う仕事をしているが、
     人が植物を支配するのではなく、
         植物の側に寄り添い、付き合っていくことが大切なのであろう。。。
 
 

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