「日本のたくみ」白洲正子を読みました。
日本の伝統を伝える様々な職人の話を、白洲正子さんの視点から綴った物。
木工職人の話では、弟子入りして1年間は刃物の研ぎ!おぉ~、宮大工の話と一緒や。木を扱う職人さんにとって、道具の研ぎって言うのは、一番大切なんですね。
で~、何が一番大事かって、砥石なんですって。道具は人間が作れるけど、砥石は自然が作り出すもの。だから、火事の時には一番に砥石を持って逃げる。なるほどな~。
あとは、石積み職人さんの話で、技術を書き物で残さないのか?の質問に、字に書いたものだと誤解を生じるので、実地に体で学ぶのが伝統なんだそうだ。確かに、他の文化においても、口伝といって口伝えで教えを伝ていくものがあるが、それも同じようなことじゃないかな。
ただ、多くの人に一律に伝えようとすると、文字にする必要があり、秘伝書など書物になるわけだ。
これが今で言うマニュアルだね。だから、マニュアルを読むと誤解や間違いが生じるわけだ。
さて、今週末は夏休みをいただき、日本の伝統に触れる旅に出かけてきます。
しばらく、休息。。。。
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